お知らせ 健康コラム
Vol.32 免疫細胞のブレーキ役「制御性T細胞」カギは腸内細菌

2025年10月6日、大阪大学の坂口志文特任教授ら3名が、免疫の暴走を抑える「制御性T細胞」の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞し、テレビや新聞各紙でも連日大きく報道されました。この発見は、自己免疫疾患やアレルギー性疾患、がんなどに悩む方々にとって新たな医療を切り拓くものと期待されています。またこの制御性T細胞は、腸内細菌がつくり出す酪酸によって増えることが明らかとなっています。

■制御性T細胞は免疫の暴走にブレーキをかける
 私たちには、体内にウイルスや病原菌などの異物が侵入すると、それらの外敵をやっつけてくれる免疫機能が備わっています。また免疫機能は体にできたがんなどの異常な細胞も異物として認識して攻撃します。

 しかし何らかの要因で免疫機能のバランスが崩れると、免疫細胞が暴走し、体にとって本来は害のないものであっても、それを外敵と判断して攻撃することがあります。花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患は、免疫機能が特定のアレルゲン物質に対して過剰に反応して起こることが知られています。

 一方、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどに代表される膠原病や1型糖尿病は自己免疫疾患と呼ばれ、治療法が十分確立されていないものが多く存在しています。自己免疫疾患は、本来体を守るはずの免疫機能が、正常な細胞や組織を異物と誤認して攻撃し、全身に炎症を引き起こしてしまう病気です。

 演歌歌手の八代亜紀さんが膠原病による闘病生活を続け、2023年12月30日に73歳という若さで命を奪れたのは記憶に新しいニュースとして多くのファンの脳裏に刻まれています。主な治療法はステロイドや免疫抑制薬の服用です。一方で免疫を抑えることにより、がんや感染症などの発症リスクが高まる可能性も指摘されています。

 坂口特任教授らの発見は、通常の免疫細胞が異物やがん細胞などを攻撃する「アクセル役」であるのに対し、免疫細胞の暴走を抑える「ブレーキ役」を担っているのが制御性T細胞であったということです。制御性T細胞は別名「Tレグ」(Treg)とも呼ばれています。

■制御性T細胞を増やすには腸活に良い食材をとること
 この制御性T細胞は肺や肝臓など全身の臓器に存在しますが、最も多いのは小腸や大腸などの消化器官です。

 腸には約7割の免疫細胞が集まっているといわれています。体に侵入した外敵が口腔内や胃をすり抜けて、腸まで来てしまうものも存在します。腸は外敵から身を守る免疫の最後の砦となっているのです。

 腸内環境が整っていれば、免疫細胞も元気に働いてくれます。免疫機能のブレーキ役を担う制御性T細胞も一緒です。

 制御性T細胞は大腸に生息している酪酸菌がつくり出す酪酸によって増えることがわかっています。酪酸は腸粘膜のエネルギー源やバリア機能の維持に利用される短鎖脂肪酸の1つです。

 酪酸により大腸内の酸素が消費されることで、酸素が苦手なビフィズス菌や他の有用菌が腸内で働きやすい環境を作ってくれます。酪酸菌として代表的な菌はクロストリジウム・ブチリカムですが、これ以外にもたくさんの種類の酪酸菌が存在します。

 炎症性腸疾患として知られているクローン病や潰瘍性大腸炎などの患者の腸内細菌叢では菌叢の異常が認められており、クローン病では酪酸菌の数が低下していることが知られています。

 酪酸を増やして制御性T細胞をしっかり働かせるためには、腸内細菌の数と種類を増やすことが重要です。食事面では、海藻類や大麦、納豆などの豆類、リンゴ、バナナ、アボカド、ゴボウなど大腸まで届く水溶性食物繊維やオリゴ糖を多く含む野菜・果物を積極的にとるようにしましょう。その選択肢の1つとして、酵母の細胞壁成分であるβ―グルカンや27種類のオリゴ糖、乳酸、酢酸など発酵由来の代謝産物が含まれている大高酵素飲料を日常の食生活に取り入れていただくことが有効であると考えられます。

「健康の輪」No.58より一部抜粋

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