お知らせ 健康コラム
Vol.25 腸内細菌が生み出す「短鎖脂肪酸」の力に注目

腸は免疫細胞の約7割が集まる免疫の要です。その腸内に棲みつく腸内細菌は人間と共生関係にあり、私たちが食べたものをエサにして増えたり減ったりします。腸内細菌はさまざまな代謝産物を作り出し、体に大きな影響を与えています。その代表格が「短鎖脂肪酸」です。


■短鎖脂肪酸は免疫力の維持やアレルギー症状の改善に貢献
 短鎖脂肪酸とは大腸内の善玉菌(ビフィズス菌や酪酸菌)が優勢になってくると、食物繊維やオリゴ糖を分解して作り出される成分です。短鎖脂肪酸は肥満や糖尿病を改善したり、予防する働きもあります。脂肪酸とは炭素と呼ばれる元素が鎖状に連なった構造をもつ有機酸のことです。その炭素の数が6個以下のものを短鎖脂肪酸と呼びます。ちなみに7~10個のものは中鎖脂肪酸、12個以上のものは長鎖脂肪酸と呼んでいます。
 私たちの体に必要な短鎖脂肪酸は酪酸、酢酸、プロピオン酸の3種類といわれています。
 大腸の粘膜上皮には水分やミネラルを吸収し、腸のバリア機能として働く「粘液」を分泌する機能があります。短鎖脂肪酸の分泌量が増えると、腸粘膜のバリア機能が強化され、リーキーガット症候群(腸もれ)の予防と改善につながります。短鎖脂肪酸は大腸上皮細胞のエネルギー源となり、大腸を正常に機能させるための重要な役割を担っています。また腸内を酸性に保つことで、酸性環境に弱い病原菌や有害菌の増殖を抑制する役割も担っています。
 大腸に棲みつく多くの善玉菌にとって酸素は大敵です。大腸内の酸素が少なければ、酸素を必要としないビフィズス菌や酪酸菌などは活動しやすい環境となります。
 短鎖脂肪酸は大腸上皮細胞の代謝を促進し、酸素を消費することによって腸内を低酸素状態にする働きがあります。逆に酸素が多くなってしまうと、酸素が好きな悪玉菌(大腸菌やカンピロバクター菌など)が増えてしまうリスクが高まります。
 免疫機能に異常が起きて自身の組織を攻撃してしまう病気が自己免疫疾患です。関節リウマチや膠原病など免疫の異常で生じる疾患の発症メカニズムはいまだ十分に解明されていません。そのため完治させるのは難しい病気とされています。
 一方、この免疫の暴走を抑制するブレーキ役として、「制御性T細胞」が働いていることが知られています。制御性T細胞は自己免疫疾患をはじめ、さまざまな慢性炎症性疾患における免疫応答を制御しているとする研究成果が複数報告されています。
 大腸の善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸は、免疫の過剰な反応を抑える働きのある制御性T細胞を増やして、機能してもらうために重要な働きをしています。
 冒頭、ご紹介したとおり、短鎖脂肪酸を作り出す善玉菌は大腸まで届く糖質や食物繊維をエサにしています。糖質の代表がオリゴ糖です。
 オリゴ糖がより確実に善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸を作り出してもらうためには多種類のオリゴ糖をとることが重要となります。
 大高酵素飲料には27種類のオリゴ糖や乳酸、酢酸など発酵由来の代謝産物が多く含まれており、大高酵素飲料を毎日飲用することは短鎖脂肪酸を増やす有効な方法の1つといえます。

「健康の輪」No.55より一部抜粋

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