お知らせ 健康コラム
No14. 「糖尿病食」は「健康食」 、腸活で血糖コントロール

 糖尿病食というと、「糖質とカロリーは極力制限したほうがよいのではないか」とか「糖尿病患者になるとケーキやお菓子はもう食べることはできないの?」といったイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。実は、糖尿病食はエネルギーバランスと栄養バランスに優れた食事療法で、健康な方々にも取り入れていただきたい健康食なのです。ここでは、ご飯やパンなど主食となる炭水化物を大高酵素飲料に置き換える方法や意義などについてご紹介いたします。

■栄養バランスのよい食事を規則正しく適量食べる
 糖尿病で恐いのは糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害という三大合併症です。この合併症を予防するために行うのが、血糖コントロールです。主な方法は食事と運動です。
 糖尿病の診断と血糖コントロールの指標として用いられるのが、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。合併症予防のためにHbA1c7%未満を目指します。HbA1cの値によっては、飲み薬やインスリン注射などの薬物療法も併用しながら治療を行います。食事療法をきちんと実践すれば、2型糖尿病の7割以上の人は食事療法のみで血糖コントロールが可能といわれています。
 糖尿病患者の食事療法というと、カロリーや糖質の摂取量を厳しく制限しなければならないというイメージを持たれている方も少なくないと思います。大好きだったお米やラーメンがあまり食べられなくなるとか、カロリーの低い野菜ばかりになるとか、そんな食事を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし実際はそこまで厳しいものではありません。1日の摂取エネルギー量が適切で栄養バランスが整っていれば、基本的に食べてはいけない食材はないのです。バランスのよい食事を規則正しくよく噛んで食べることが、血糖コントロールを行ううえで重要となります。
 摂取エネルギー量と栄養バランスが適切で、毎日規則正しく食べること。この食生活は、糖尿病患者に限らず、健康な方にとっても「健康的な食事だなぁ」と感じませんか。実は、糖尿病食は、「健康食」ともいわれ、すべての方々にお勧めしたい食事方法です。
 食材に制限がないとはいえ、どうしたらバランスのとれた食事をとることができるのでしょうか。

■摂取エネルギーの50~60%は糖質でとる
 糖尿病食の基本は、まず身長、体重、年齢、日々の生活の過ごし方などを考慮し、1日の適正な摂取エネルギー量を決めることから始まります。
 身長あたりの標準体重は、「身長(m)×身長(m)×22」で計算することができます。今の体重ではなく、標準体重でエネルギー量を計算するようにします。身体活動量は、1日どのくらいのレベルで活動しているかによって変わってきます。
 エネルギーの元となる栄養素は、炭水化物、タンパク質、脂質の3つです。これを三大栄養素と呼びます。同じエネルギーとなる3つの栄養素でも炭水化物は主にエネルギー源となり、タンパク質は筋肉や血液などの材料となり、脂質はエネルギー源に加え、細胞膜の原料となるなど、それぞれに役割があります。この3つのバランスがとても大事になります。できるだけ下図のような割合になるように、食事を工夫します。
 日本糖尿病学会では、食事に占める炭水化物の割合は50~60%を推奨しています。実際には合併症、肥満度、嗜好などにより、60%、55%、50%から主治医が選択します。


 
 例えば1日の適正な摂取エネルギー量が1,800キロカロリーの場合、1食当たり300~360キロカロリー分を炭水化物でとるようにします。
 血糖コントロールを良好にするには、エネルギー源となる炭水化物、タンパク質、脂質のほか、ビタミン、ミネラルを加えた五大栄養素と、食物繊維を毎食不足なく食べることが大切です。基本となるのは、主食、主菜、副菜・汁ものをバランスよく組み合わせた献立です。
 そうはいっても、長年の食習慣を変えるのはとても難しいことです。サラリーマンなど外食や中食が避けられない方も多いと思います。その場合、実行したいのが引き算の食事法です。これまでの食事をベースに、そこから過剰分を残すと、摂取エネルギー量のコントロールが容易となります。具体的には、ご飯を3分の1から4分の1残したり、焼き魚を3分の1残し、付け合わせの野菜などの副菜はすべて食べるようにします。
 必要以上に摂取エネルギーを控えたり、一定の食品群を制限すると、代謝機能が衰え、活力のない身体になります。
 近年、糖尿病の食事療法の一環としてよく話題に上るのが、糖質制限です。糖質制限は、血糖の元になる炭水化物を制限するという一見理にかなったかのように見える食事療法です。ダイエット目的で炭水化物を制限されている方もいます。しかしこの食事法では、タンパク質や脂質をとる量が必然的に増えてきます。そのため腎症や動脈硬化の進行などが懸念されることから、極端な糖質制限は推奨されていません。また炭水化物の一種である食物繊維を減らすと便秘を招き、余分な糖や脂質を体外に排出しにくくなってしまうので注意が必要です。

■おなかにすむ腸内細菌が血糖コントロールに関与


 大高酵素飲料はこのバランスのとれた糖尿病食の主食に代わる食品として利用することができます。
 大高酵素飲料を利用する一番の利点はカロリー計算が容易なことです。大高酵素飲料50mLは子供茶わん軽く1杯のご飯と置き換えることができます。
 「血糖値の急激な上昇がどうしても気になる」という方の場合、1食当たり10~20mLを目安に飲用しながら、血糖コントロールの状況を見てみることをお勧めします。
 2番目の利点は、腸内細菌と糖尿病および肥満は密接な関係にあり、腸活を意識しながら血糖コントロールを実践できることにあります。2型糖尿病患者では腸内細菌のバランスが乱れやすく、腸内環境が血糖コントロールに関与しているとする研究成果が報告されています。このため腸内細菌を活発にする食事(野菜や発酵食品など)を積極的にとることが重要ですが、その選択肢の1つとして大高酵素飲料を日常の食生活に取り入れていただくことが有効であると考えられます。
 糖尿病はすい臓で分泌されるインスリンというホルモンが十分に作用しないことで生じる病気です。インスリンがうまく作用しない原因には、すい臓のインスリンを作り出す能力が低下してしまう(インスリン分泌不足)ことと、インスリンに対する細胞の感受性が悪くなる(インスリン抵抗性)ことの2つがあります。インスリン分泌不足は体質的なものもありますが、すい臓が疲弊しているのが主な原因です。インスリン抵抗性は肥満、運動不足、ストレスなどが主な原因です。
 近年の研究により、大腸にすむ腸内細菌がオリゴ糖や食物繊維を発酵することによって生成される短鎖脂肪酸に、インスリンの分泌を促す作用や、インスリン抵抗性を改善する作用があることが明らかとなっています。
 肥満に伴う糖尿病患者の食改善の一環として、食事量を減らして体重をコントロールされたい方は、食事前に大高酵素飲料を飲用するのがお勧めです。私たちの体には満腹を感じるホルモン「レプチン」が存在します。このレプチンは血糖値が上昇し、脂肪細胞が刺激されることで分泌することが知られています。間食が欲しいと思うことも少なくなり、余計なエネルギーをとらずに済みます。
 糖尿病は人任せではコントロールできません。まずは糖尿病についてよく理解し、自らコントロールしていくという強い気持ちを持つことが大切です。
「健康の輪」No.44より一部抜粋・修正

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