教えて!酵素のギモン

1醗酵と酵素には、どんな関係があるのですか?

その長い歴史のなかで、はじめにアルコールをつくる微生物「酵母」が発見され、さらにその酵母のなかから、アルコールを生成するための基本的な物質である「酵素」という、タンパク質の一種が見つけられました。
大高酵素の植物エキス醗酵飲料の場合も、酵母がもっているインベルターゼという酵素が、糖を分解して醗酵現象を促進していきます。
「醗酵」という現象の主役は、もちろん醗酵に関係する「微生物」です。
でも、実はたくさんの植物や微生物の細胞のなかにある、「酵素」という特殊な物質であるタンパク質が、その「影の主役」を担っているのです。
つまり、「酵素」がもたらす有機化学反応があるからこそ、有機物の分解や合成が促進されて、「醗酵」という営みがつくり出されていくのです。

「発酵」の主役は酵素

2酵素は、どのように誤解されているのですか?

ちまたにあふれる健康情報では、「酵素のある食べ物をとりましょう」とうたわれ、「酵素を摂らなければ健康にはなれません」と説かれています。
その意図するところはあながち的はずれとまではいえないのですが、結論は少しばかりおかしなところに迷い込んでしまっています。
いうまでもなく、「酵素を含んだ食べ物」を取り入れることは、食生活上とても大切なことです。
健康を考えるうえで、「酵素の働き」を利用することは、欠くことができないものです。
しかし、「酵素」という物質は、ある食材そのものや他の食材との関係、あるいはそれらと腸内環境とのかかわりのなかで、はじめてその力を発揮するものです。
したがって、それらとの関係性がない、孤立したところでは、その意味や価値を失ってしまいます。
つまり、食生活においては、「酵素」という物質だけを集めて、それを単独で摂取するようなことは、あまり意味をなさないことになります(例外として、消化酵素製剤があり、これは、あくまでも医療に使われるものであり、薬学的な別枠の問題として考えられます)。
大高酵素は、創業時から「酵素」の重要性を提言してきましたが、近年の情報の混乱ぶりには見過ごせないものがあると考えています。

酵素とは?

3食生活において酵素が欠かせない理由を教えてください

次の3つの観点から、酵素はとても重要なものであることが理解されるかと思います。

(1)「身体の消化酵素」という観点から

食べ物を取り入れても、エネルギーや栄養成分として利用されるまでには、「消化」と「吸収」というサイクルが不可欠です。そのときに重要な働きをするのが酵素です。
たとえば、ごはんの消化に役立つアミラーゼという酵素があります。これは、ごはんの主成分であるデンプンを分解する酵素の一つです。
このような、私たちの体内でつくられ、胃や腸といった「体腔」のなかで分泌されて効果を発揮するタイプの消化酵素類がなければ、エネルギーも栄養も摂取することはできません。

(2)「食材細胞の酵素」という観点から

食生活のなかでは、食材じたいがもっている酵素の働きを利用して、食べ物として取り入れたものを分解していることは忘れてはいけません。
たとえば、新鮮な生野菜は、それじたいが生きているために、たくさんの酵素をもっていて、自分の細胞をみずから壊す分解酵素も内包しています。
さらに、ほかの食品に含まれるタンパク質や脂質、デンプン質を分解する酵素をもっている植物もあり、食生活のなかでは有効に利用されています。
よく知られた例でいえば、大根がもっている酵素にジアスターゼというものがあります。実は、前述したアミラーゼと同じものなのです。
分解酵素としての機能はほとんど同じですが、アミラーゼは体内から体腔へと分泌されたものであり、一方のジアスターゼは大根の細胞がもっているもので、口から摂取されるものです。
それらは口に入れてから腸管を進むあいだじゅうに作用して、消化・吸収を促進して生命活動をサポートしてくれるものです。

野菜や果物、穀物のもつ酵素が、
ヒトの生命活動をサポート

(3)「微生物細胞の酵素」という観点から

醗酵食品のなかの微生物や腸内の微生物も、それぞれの細胞のなかに酵素をもっていて、それらの働きは食生活のなかで大いに利用されています。
こうした微生物たちも、醗酵食や腸内という環境のもとで生きていくためには、ここから「食べもの」となるものを摂取していかなければなりません。自分自身の酵素を利用して、食べものに含まれている有機物質の「分解」と「合成」を行いながら、みずからの生命を維持するための営みを行っているのです。
その結果として、ヒトが必要とする微量な栄養成分をつくり出し、それらを提供してくれているのです。

有機物の分解や合成をする酵素

以上の3つの観点をまとめると…

このように、酵素は消化・吸収だけに関与しているわけではありません。
分解と合成によって、命ある食材すべての栄養成分をつくり出しているのも酵素にほかならないのです。
食物を口から入れてそしゃくし、腸管のなかを通していくあいだに、こうしたあらゆる食に関係する酵素の働きを総動員して、はじめて私たちは、食べ物の成分を自分の体内に吸収できます。
「食」にかかわるすべての酵素の働きの利用がなければ、栄養成分の選択的な吸収は効率よく行われないのです。

4食材の酵素は、身体に吸収されますか?

答えとしては、吸収されません。
まちがった情報をうのみにしていると、健康被害をもたらすおそれもありますので、気をつけなければなりません。
食材のもっている酵素類は、調理の過程で使われたり壊れたりするものですし、酸性の強いところでは活性が失われ、胃酸でほとんどが破壊されてしまうものです。
仮に、腸まで通り抜けても、大きすぎて腸管から吸収されることはありません。

万が一、吸収されてしまうと、「異種タンパク」として認識され、ヒトの体にある免疫細胞に攻撃されてしまいます。
たとえば、自分の消化酵素としてのアミラーゼは、あくまでも自己タンパクです。したがって、大根に含まれるアミラーゼ(=ジアスターゼ)は、異種タンパクということになります。
自分の体がつくり出した消化酵素によってアレルギー反応は起きませんが、もし大根の酵素が血管から直接侵入してしまうと、アレルギー反応が起きるという構図があることを忘れてはいけないのです。
結論としましては、体内に吸収されることもなく、その意味も必要もなく、また、そのままでは吸収されてはいけないものなのです。

混同してはいけない事実

5食材の酵素は、どこに働くのですか?

サイエンスとして基本的にいえることは、酵素自体は体内に吸収されることはないということです。
体内に吸収されるものは、あくまでも酵素反応によって生成された物質のほうだけなのです。答えとしては、食材の酵素は食材に働くということになります。
より重要なのは、食材じしんのもつ酵素が、食材みずからの栄養成分の分解と合成を行ってくれるということです。
生命のシステムとしては、酵素の働きの結果が得られて、それを摂取できればそれでいいのです。
もし、こうした一連の酵素の働きがなければ、ヒトが消化・吸収できる栄養源は何もなくなってしまいます。
食に由来する酵素は、すべて食材に反応させて利用することではじめてメリットが生まれるのです。
酵素反応の結果として、生成された物質は、生命現象に由来するものであるために、とても役に立つものが多く、これらが体内に取り込めるものとなっているのです。

「食」にかかわる酵素は吸収されない

6食材の酵素が、直接身体に働くことはないの
ですか?

食材に含まれる酵素というタンパク物質それじたいが、直接ヒトの生体に何かをしてくれるということは、ある例外を除いては、ほとんどありません。
逆に、タンパク質や脂質を溶かしてしまうことで実害が及ぶこともあり、注意が必要です。
ただし、一部では有効利用されている場合もあります。
たとえば、皮ふの角質層を分解してツルツルにしてくれたり、粘膜の炎症を鎮めたりしてくれる場合もあり、実際に化粧品や薬剤には応用されています。
しかし、それはあくまでも「体外」である皮ふや、咽頭・胃腸などの「体腔」内の粘膜までであり、その境界を越えて浸透・吸収されることはありません。
もし境界域を越えた場合は、異種タンパクでもあるため、ヒトの体にある免疫細胞からの攻撃を受けてしまいます。

酵素は「両刃の剣」

6食生活のなかの酵素の働きは、
健康にどんな影響を与えますか?

基本的にそしゃくと、食材じたいがもつ酵素や、体内から分泌される分解酵素によって消化・吸収が行われています。
一方、人間は雑食性なので、何らかの方法で調整が必要な食材も多々あります。そうしなければ、栄養成分を効率的に体内へ摂取ができなくなるため、調理や料理という「知恵」となって引き継がれているのです。
しかし人間は、酵素の働きを生かす食べ物によって、この野生の「食」のあり方と、かろうじてつながることができるのです。
食物自体がもつ酵素や、ヒトの消化酵素が不足している場合は、生命維持に必須な栄養成分の消化吸収が不足してくることになります。
そのため、身体の細胞は基本的に栄養失調障害になっていくと考えられます。
前述した「食」に関するすべての酵素の働きを、体内酵素の働きだけでカバーすることなどは不可能なことです。

具体的には、酵素を利用する食生活がなくなると、腸内環境からの悪循環が始まることが予測されます。
なぜなら、腸内にすむ有用微生物が喜ぶ「食べ物」を失っていくことにもなり、彼らを守り育てることが困難になっていくからです。
腸内微生物の良好なバランスがあって、はじめて腸粘膜やその他の環境も健全なものに育っていきます。
「逆もまた真なり」で、腸粘膜などの腸内環境要因が悪いと、さらに有用な腸内微生物がすみにくくなってしまいます。この二つの関係は切っても切れない関係にあります。
醗酵のメカニズムもそうですが、大腸のなかも一種の「醗酵の場」と考えれば、酵素の働きが不足した場合に、何が起こるかということは、容易に予測されることです。
やはり「生命のつながりあるもの」、つまりは「酵素の働きのあるもの」が、何よりも必要されているのです。

快適な腸内環境で健康に

8酵素の働きを利用している食べ物は、
なぜ腸内環境によいのですか?

酵素の働きによって生成される醗酵代謝産物は、直接的に腸内環境を変えて、同時に、有用菌に対する必要な成分を提供してくれます。

具体的な例をあげてみましょう。
大高酵素の植物エキス醗酵飲料のなかには、20種類以上のオリゴ糖が含まれており、ビフィズス菌などには格好のエサとなります。
つまり、有用菌の増殖因子になっていると考えられます。
こうしたさまざまな機能をもった、新たな糖類が発見されています。
大高酵素の植物エキス醗酵飲料には、世界で初めて発見されたオリゴ糖も含まれていて、すでに特許を取得しています。
さらに、アンチエイジングにも効果があるとされる「抗酸化ポリフェノール」の一種であるコーヒー酸やクロロゲン酸、プロトカテク酸やチロソールなどが含まれていることも明らかになっています。
こうした「バイオフェノール類」と呼ばれる成分が、抗酸化力や免疫力を高めることで相乗的に働き、腸内環境に好影響を与えていることも考えられます。
腸管は、ヒトの生命を維持するために必要な栄養成分の吸収口です。このけなげな臓器は、身体に害になる成分や病原菌の侵入という「リスク」をできるだけ排除して、「メリット」のみを取り入れようと一生懸命です。
腸内微生物のバランスが悪い方向に傾いて汚染された状態ではリスクだらけで、メリットを探し出すのにも苦労してしまいます。
逆に、有用菌が優勢なバランスのなかでは、リスクが少なくメリットを容易に見つけることができます。
腸内環境が健全であるときの「仕事」のほうが、圧倒的に効率がよいことは自明の理です。
酵素の働きを利用した「食」は、腸内環境を整えることによって、リスクマネージメントを行っているといっても過言ではありません。

有用菌に対する必要な成分を提供

9「酵素飲料」に酵素は含まれていますか?

酵素の働きによって生成される醗酵代謝産物は、直接的に腸内環境を変えて、同時に、有用菌に対する必要な成分を提供してくれます。

植物エキス醗酵飲料は、一般的に「酵素飲料」と呼ばれることが多いと思います。そのために、「酵素が含まれている飲料」という大きな誤解が生まれています。
大高酵素飲料に含まれているのは、物質としての「酵素」そのものではありません。
あくまでも、酵素によってつくられるものが、豊富に含まれていることが重要なのです。
酵素という物質だけを集めて、単独で口から摂取することは、食生活にとって何のメリットもありません。
なぜなら、あくまでも酵素が食材に対して働きかけることで、意味ある物質が生み出されていくからです。
大高酵素飲料の最終製品である植物エキス醗酵飲料は、こうした考えのもとで、根拠ある実践から生まれているものなのです。

酵素によってつくられるもの

健康の未来を開くために

健康のためと考えて、多くの方々が、「酵素」そのものを体内に取り込もうと、必死だったのではないかと思われます。
しかし、そうした情報のなかの、ある部分は正しくても、ある部分は根も葉もないものだったということが、
少しでもおわかりいただけたのではないでしょうか。

また、「醗酵」とは、生命現象にかかわる物質が豊かに生成され、
「食」として引き渡されていく過程そのもののようです。
その際、「醗酵」と「酵素」の結びつきについても、
あらためてご理解いただけたのではないでしょうか。

いずれにしましても、酵素の正しい認識が、
これからの酵素と健康の関係を、より正しいものに導き、
より効果的な世界へと導いてくれることになり、
それは、健康の未来を開くための大切な鍵となっているのではないでしょうか…

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