- お知らせ 健康コラム
- 正しいうんちの状態を知って快便習慣を!
食生活が乱れたり、疲れがたまったり、体調を崩したときなどにうんちがゆるくなったり、便秘になったことはありませんか。日頃からうんちの形や色、量、においなどをチェックすることは、腸内環境を知る手がかりとなり、健康状態を把握する情報源ともなります。体からのお便りを毎日しっかり受け取って観察することをお勧めします。
おしっこやうんちなどの排せつは、私たちが生きていくために欠かせない生理現象の一つです。体からうんちがしっかりと出ることは腸内環境が良好に保たれている証拠であり、規則正しい排せつは健康を維持するうえでも重要な現象といえます。
口から食べたものが体内で消化吸収され、うんちとして排せつされるまでの時間は通常24時間、消化吸収の悪いものだと48時間ぐらいかかります。
食べたものが大腸に届くまでに最短でも7~8時間はかかり、大腸に入ってからうんちが出るまでに最短で10時間、通常は15~20時間ぐらいかかります。
うんちは1日1回以上同じタイミングで出るのが理想ですが、2~3日出なくても、明るい茶色~黄土色でバナナ状のうんちがストーンと出れば心配はいりません。
うんちは食べ物のかすが大半だと思っている方が少なくないと思いますが、うんちを構成する成分の約8割は水分です。残りの2 割が固形物で、そのうち「食べかす」「剥がれた腸粘膜(腸の内側の細胞)」「腸内細菌」が3分の1ずつを占めます。
理想的なうんちは、バナナのようなひび割れのない状態でするっと出てくるものです。
大腸に届いた食べ物は大腸のぜん動運動によって移動しながら肛門に向かっていきます。その途中で、腸内細菌によって処理され、水分吸収を経たのちにうんちが作られます。結腸で作られたうんちが直腸にたまり、直腸がうんちでいっぱいになると排便反射が起こり、腸の一部や腹部の筋肉が収縮し、肛門括約筋がゆるんでうんちが排せつされます。
大腸のぜん動運動は、リラックスした状態で体を休めるときに働く副交感神経が優位なときに活発になります。このため、ストレスや生活習慣などが原因で自律神経が乱れ、交感神経が優位な状態が続くと、ぜん動運動の動きが落ち、水分が吸収されすぎて便が硬くなり、便秘が起こりやすくなります。
便秘に悩む方々の多くは、自律神経のバランスが崩れていることが多いといわれています。睡眠不足や睡眠の質が低下する日が続けば副交感神経の働きが悪くなり、便秘になることがあるのです。
■食物繊維やオリゴ糖を積極的にとりましょう
うんちの形や色を詳しく見る時は、「ブリストル便形状スケール」という国際的な基準に照らし合わせてみると、腸内環境の状態や身体の異常をチェックすることができます。上の図の3~5の健康なうんちは肛門にも負担をかけず理想的です。
健康なうんちの水分量は7~8割程度といわれています。水分量が不足すると形が小さくなってきます。逆に水分量が多すぎると、細切れになったり、ドロドロになっていきます。
うんちの色は明るい茶色~黄土色が理想です。これは善玉菌が活発に活動している証拠です。黄色っぽいのは胆汁酸の色で、大腸にとどまっている時間が長いほど色が濃くなります。
においは腸内細菌のバランスをあらわしています。においの正しいうんちの状態を知って快便習慣を身に付けましょう元は悪玉菌が動物性タンパク質を分解する際にできるスカトール、インドール、アンモニアなどの有害物質です。
また健康なうんちは水中でぱっとほぐれて水に浮きますので、水に流す前にうんちをよく確認してみてください。
健康なうんちを出すには、食生活の改善、適度な運動、マッサージ、十分な睡眠などで“腸活”を意識した生活をおくることが大切です。
食生活の面では適度な水分補給に加え、海藻類、オクラ、山芋、なめこなど水溶性食物繊維を豊富に含む食材や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を含むゴボウ、玉ねぎ、アスパラガス、ニンニク、きな粉、ハチミツなど積極的にとりましょう。
大高酵素飲料には27種類のオリゴ糖や発酵由来の代謝産物などが多く含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。日常の食生活に大高酵素飲料を取り入れることは、“快便習慣”を身に付けるうえで有効な方法の一つといえるでしょう。
「健康の輪」No.52より一部抜粋・修正