
酵素(エンザイム=Enzyme)とは、ギリシャ語で、「酵母(ザイム=Zyme)」の「中にある(エン=en)もの」を意味しています。つまり、酵母の中で、様々な生命の活動を行なっている物質が発見されたので、そう名付けられました。 その際、「酵母」はあくまでも生きている生命体=微生物であり、「酵素」は生きていること=「生命活動」を作り出している不思議な物質ということになります(イメージでいうなら生きている物質といっても良いかも知れません)。
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炭素・水素・窒素・酸素の原子が集まって作る炭素化合物がアミノ酸です。基本的には、アミノ基とカルポキシル基という原子団を構成し、それが結合した形で作られています。取り込まれている原子の種類などによって約300種ほどが存在しています。そのうち20種のアミノ酸を人体が使用しています。
このアミノ酸の分子が50以上集まり、ネックレスをねじったもののように複雑につながりあってできたものがタンパク質です。種類の違うアミノ酸の組み合わせて、様々なタンパク質が構成されています。筋肉ももちろんそうですが、コラーゲンも、ある種のホルモンも、タンパク質でできています。全ての酵素もタンパク質です。酵素の種類によってはアミノ酸が200も300もつながっている、大変大きな高分子構造を持っているものもあります。
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酵素とは、あらゆる生命活動そのものを司っている物質のこと……。 ものを考えたり、運動したり、眠ったり、呼吸したり、怒ったり、泣いたり、あるいは、ものを消化したり、ホルモンを働かせたり、血液を作ったり、細胞の成長を促したりするのも、全てことごとく酵素が中心となって働いた結果なのです。
私たちのみならず、地上に生命を持つものは全て、酵素活性反応(酵素が触媒となって起こす反応)が生み出す現象の上に、「生きている」ことが成立しているといって良いでしょう。 |
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酵素類を大別すると、「分解系酵素」と「合成系酵素」の二種類に分けられます。例えば、タンパク質を、吸収できる大きさのアミノ酸にまで分解するのは、分解系の酵素であり、吸収したアミノ酸で、自分の身体に必要なタンパク質を合成するのは、合成系の酵素によるものです。
しかし、生体内と生体外で使われる酵素を分けるために、生体組織内で使用される酵素を「代謝酵素」と呼び、胃腸内など生体組織外で使用される酵素を「消化酵素」と、便宜上呼ぶ場合もあります。生化学的には、酸化還元酵素・転移酵素・加水分解酵素・脱離酵素・異性化酵素・合成酵素の六種類に分類されています。 |
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